仏壇の選び方 【更新日】
仏壇用品をすべてそろえるのは大変!お得なセット購入がおすすめです
仏壇・仏具店では非常に多くの仏壇用品を扱っています。ですから新たに仏壇を購入しようと思っている方や実家から仏壇を引き継いだばかりの方は、どれが基本仏具なのか、最初にどんな仏壇用品を揃えればいいのか、分からないかもしれません。
店頭やネットで販売されている仏壇用品には「これだけは揃えておきたい」という最低限必要なものがあります。それ以外の仏壇用品に関しては、スペースや予算や個人の必要性に合せて少しずつ揃えていけばいいでしょう。
ただ、宗派によって仏壇や使用する仏具に関しての決まり事があったりするので、仏壇購入の前に菩提寺へ確認しておくと安心です。
目次
仏壇用品の最重要は「仏像」「掛け軸」「位牌」の3点
寺院を模した仏壇の中央にある須弥壇(しゅみだん)には「ご本尊」を安置します。
ご本尊とは信仰の中心として祀られる仏像や掛け軸のことです。
宗派によって異なるご本尊を安置する事になるので、まずは自分がどの宗派なのか知っておくことが大切です。
仏像
仏壇に安置する仏像は宗派によって異なります。仏像には木彫仏像や鋳造仏像などがあり、寸法は仏壇内部の大きさに合わせて選びます。
仏像は仏壇中央の須弥壇の上に安置しますが、より丁寧に祀るにはご本尊の両脇に「脇侍(きょうじ・わきじ)」という、宗派で定められた祖師像(そしぞう)を祀ります。
祖師像は宗派の開祖や高僧を彫刻で表したもので、ご本尊の教えを補佐する役割の菩薩や明王、天部などの肖像です。
仏像は脇侍または掛け軸の「脇掛(わきがけ)」を合わせて祀るのが正式ですが、中央のご本尊だけでも問題ありません。
掛け軸
掛け軸も宗派によって異なります。
須弥壇にご本尊である掛け軸、その左右に脇掛を安置するのが正式なので、その宗派のご本尊と脇掛2幅をセットで購入するのが一般的です。
脇掛は仏壇の裏板に留めたり掛軸台にかけて安置する場合と、スタンドタイプの掛け軸を使う場合があります。
仏像や掛け軸は、宗派や仏壇に合った種類やサイズのものを選びましょう。
購入したご本尊は仏壇に安置する前に、菩提寺の住職に魂入れ(たましいいれ)をしていただく必要があります。
位牌
位牌とは故人の俗名や戒名を記した木牌で、故人の魂がこもった分身とされます。最近では様々なデザイン、字体、掘り方の位牌が販売されています。
仏壇用品で最低限必要な仏具は「香炉」「火立」「花立」の「三具足」です
ご本尊や位牌に次ぐ仏壇用品は、故人を供養するための供養具である「具足(ぐそく)」です。
具足は仏壇のお祀りに使用する仏具一式を指し、通常は三具足、正式な荘厳は五具足とされますが、宗派や菩提寺の考え方、地域の習慣、仏壇の大きさ等によって変わります。
基本的に三具足さえ揃えておけば問題ないでしょう。
三具足(みつぐそく)
全ての宗派で最低限必要とされる重要な供養具で、香炉、火立(ローソク立て、灯明、燭台)、花立(花瓶)の3つを指します。
香炉は「香供養」火立は「灯供養」花立は「花供養」に使う非常に重要な仏具です。
三具足を使う時は左に花立、中央に香炉、右に火立を置くのが一般的ですが、具足の形状や使い方は宗派によって異なることがあります。
五具足(ごぐそく)
五具足は法事や命日などの供養の時に使いますが、仏壇に余裕があれば普段から五具足で祀る事も可能です。
五具足は中央に香炉、両脇に1対の火立、更に外側に1対の花立を配置します。
なお、浄土真宗系などでは四具足(しぐそく)が使われます。
七具足(ななぐそく)
六具足以上の具足に含まれる仏具は、お寺や地域、仏壇店などによって変わってきますが、通常は五具足に「飲食供養」のための茶器(茶湯器)と仏器(仏飯器)を1つずつ加えた形式を「七具足」と呼びます。
茶器は仏様の乾きを癒すためのお水やお茶、仏器は空腹を満たすためのご飯を入れる器です。
七具足を使ってお供えする「花・灯り・香り・ご飯・お水」のことを「五供(ごくう)」と言います。
仏壇や仏具のセット販売では五具足に「線香差し(線香立て)」を加えて六具足、更に「マッチ消し」を含めて七具足と呼ぶ事が多いです。
仏壇用品は他にも「梵音具」や「荘厳具」や特別な供養台などがあります
仏壇へお祀りする仏具には「供養具」の他にも、音を出す「梵音具(ぼんおんぐ)」や仏壇を装飾する「荘厳具(しょうごんぐ)」、正式な場や特別な日に使用する卓や供養台などがあります。
梵音具「リン」
リンは全ての宗派において重要な仏具とされる梵音具で「おりん」とも呼ばれます。
本来はお経をあげる時の開始や終わりの合図や読経の調子をとるために使う物ですが、ご家庭では仏壇に手を合わせる時に鳴らして使う事が多いです。
リンの澄み渡った音は人々の邪念を打ち払ったり、祈りを極楽浄土へ届けると言います。
リンは「リン布団」の上に載せて「リン棒」で叩いて使いますが、むやみに鳴らさないようにしましょう。
経机(きょうつくえ)
もともと経机は経本を読む際に使用する机ですが、ご家庭では前香炉やリンなど、日々のお参りに必要な仏具を置く台として活用されています。
最近ではモダンなデザインで収納式の経机も多くなり、引出しに経本や数珠、線香やロ-ソク等をしまうこともできます。
仏壇には経机の他にも上卓、前机(卓)などの台を使います。
荘厳具(しょうごんぐ)
仏などの徳を表すため、ご本尊が安置されている場所を飾る装飾品を荘厳具(しょうごんぐ)と呼びます。
ご家庭の仏壇で使用される荘厳具には、仏壇の両側に吊るす「瓔珞(ようらく)」やご本尊や仏壇を照らす「燈籠(とうろう)」等がありますが、お部屋や仏壇の大きさによっては設置するのは難しいかもしれません。
特別な時に使う供養具
法事などの正式な場や命日、盆正月など特別な日には七具足以外にも、色々な供養具を使って荘厳(そうごん)します。
高月(高坏)
お菓子や果物などを供えるための供養台
仏器膳(ぶっきぜん)
茶器や仏器を上に置いて、一段高くして仏様に供えるためのお膳
霊供膳(れいぐぜん)・仏膳
精進料理を供えるもので「親椀(ご飯)、汁椀(みそ汁等)、平椀(煮込み物)、壷椀(煮物やゴマ和え)、高皿(漬物)、箸」のお膳セット
盆提灯
お盆にご先祖様や故人が迷わないよう、仏壇の前や精霊棚(盆棚)に飾る
これ以外にも様々な仏壇用品がありますが、リン以外の仏具は必須品ではないので、ご自宅の供養スペースや予算、必要性などに合わせて揃えれば問題ありません。
日々の供養に必要な仏壇用品と、あると便利な仏壇まわり品
日々の供養に必要な消耗品
毎日のお参りに使う供養品は切らさないよう管理しましょう。
花供養
花立には、お供えする仏花(ぶっか)を飾ります。
仏花は生花が一般的ですが、最近では造花や常花もよく使われます。
灯供養
火立に立てるローソクは長いものもありますが、毎日の供養には5~10分位で燃え尽きるミニろうそくをお勧めします。脇にチャッカマン等を置いておくと便利です。
香り供養
お線香は線香差しに入れておきます。通常は香炉の中の香炉灰にお線香を立てて供えます。
最近では香炉灰の代わりに、オシャレでお手入れ簡単な香炉石もよく使われます。
宇野千代のお線香 特選 漆黒の桜(微煙)
天然白檀と生薬を配合して岐阜の「淡墨の桜」の優美な姿を香りにした煙の少ないお線香です。
仏壇周りの便利品
お手入れ道具
仏壇は長く使うものですから日々のお手入れが大切です。
大事な仏壇や仏具を傷めずお手入れできるマイクロファイバー製の仏壇クロスや毛はたき等があると便利です。
安全対策用品
火防(ひぶせ)
地震対策シート
震対策用の滑り止めシートや、防火加工の経机掛け等の火防(ひぶせ)を使って大切な仏壇をしっかり保護しておくと安心です。
仏壇用品はお得なセット購入で仏事コーディネーターにおまかせ!
仏壇は初めに色々な仏壇用品も揃えるのが大変ですが、セットで購入すれば必要な仏壇用品が全て含まれているので、とても便利です。
新たに仏壇をもつのは大きな出費ですが、セット購入ですと割引があるので大変お得です。
仏壇用品の要「仏像」「掛け軸」
宗派に合わせたご本尊や脇掛が含まれているので安心です。
通常はご本尊と脇掛2幅がセットになった3幅一組の掛け軸が付属しますが、掛け軸を仏像にすることも可能です。
仏壇用品で最低限必要な「供養具」
供養具は様々なサイズ、素材、色、デザインのものがありますが、仏壇セットなら仏事コーディネーターが宗派や仏壇の大きさやタイプに合わせて選んでくれるので安心です。
伝統仏壇やモダン仏壇に合わせて厳選された中から、好みに合わせて選べます。
セットには通常、小型の仏壇には仏具6点(茶器、仏器、花立、香炉、火立、線香差し)、伝統仏壇などには仏具10点(茶器、仏器✕2、花立✕2、香炉、火立✕2、線香差し、マッチ消し)が付属します。
三具足以外で必要な仏壇用品「リン」
仏壇セットには大切なリンも含まれます。供養具と同様に豊富な種類の中から、仏事コーディネーターが仏壇にピッタリのリンを厳選してくれます。
日々の供養に必要な消耗品と仏壇周りの便利品
基本仏具以外にも高月や仏器膳、日々の供養に欠かせない仏花、線香、香炉灰、ローソク、お手入れ道具や地震対策シートまで付いてくるので、届いたその日からお使いいただけます。
仏壇は本尊やご先祖様をお祀りしたり故人の供養をする大切なものです。
仏壇用品が揃っていないと供養ができませんから最低限、香炉、花立、火立一式とリンは揃えましょう。
お得な仏壇セットを購入すると、ご本尊や基本の仏壇用品、更に日用品まで全て付属しているのでお勧めです。