仏壇の選び方 【更新日】
ペットの仏壇での手元供養が増えている理由と供養の方法
ずっと一緒に暮らした大切な家族であるペットの永遠の旅立ち。
長年ペットを飼ってきた方なら、誰しも経験したことがあると思います。
ひとつ屋根の下で我が子のように、パートナーのように、兄弟のように、共に幸せな時を過ごしてきた愛しい存在との別れは辛く悲しいものです。
残念なことに大抵の動物の寿命は人間のそれより短く、彼らは私達より早く年を取り、そして先に旅立ってゆきます。
ずっと私達に寄り添って来てくれた彼らを、心からの感謝の気持ちを込めて見送ってあげたい。そして出来れば、これまでと同じように家の中に彼らの存在を感じながら生活したい、そう願う方は少なくないと思います。
共に暮らしている家族にとって、動物は「ペット」というより「家族」や「相棒」と呼ぶほうが相応しいでしょう。大切な家族であるペットをしっかり見送り供養できるように、近年はペット供養のための様々なサービスや製品の選択肢が増えています。
ここでは、大切なペットを自宅の仏壇で供養する理由や手元供養の始め方、そしてペット供養に最適な仏壇についてご紹介いたします。
目次
ペット仏壇の需要は昔よりペットと過ごす時間が増えて絆が深くなったことにより
ペット供養、ペット仏壇の需要が増えてきた理由としては、いくつか挙げられます
少子化
統計データによると日本で飼育されている犬猫は約1979万頭(ペットフード協会2018年)、一方で15歳未満の子供の数は1553万人(総務省統計局2018年)と言います。つまり現在日本では子供のいる家庭よりペットと暮らす家庭の方が多いということになります。
家庭というものへの考え方の多様化や晩婚が進む昨今では、子供を持たずにペットと暮らす方達も増加しています。子供のいる家庭でも昔と違い子供の数が少ないのでペットを飼う余裕があったり、一人っ子の兄弟代わりにペットを飼い始めるという方も多く見られます。
家族の一員として加わったペットはまさに我が子同然で、日々の生活の中で絆はどんどん深まっていくでしょう。
高齢化・核家族化
高齢化が進む現代では、家族の同居の形も変わってきました。
子供達は進学や就職、結婚のタイミングで実家を後にし、もはや一つの家に何世代もが一緒に住む家庭というのはあまり見なくなりました。子供が巣立った後に寂しくなって飼い始めたペットを子供や孫のように可愛がる方も少なくありません。
「全国犬猫飼育実態調査(ペットフード協会2018年)」の年代別の飼育状況では、犬も猫も40~60台の飼い主が多いという結果がでています。年配の方が犬を飼う理由のひとつとして「犬の散歩は自分の健康のためにもいいから」という意見も上位にあがっています。
ペットの飼育環境の変化
獣医学が発達し、ペットの健康食品も多く販売されるようになり、飼い主に大切に育てられたペット達の平均寿命も延びています。
ペットを飼育する人の要望から、ペットと一緒に住める居住空間やペット同伴で行けるホテルや店の増加など、年々ペットと共に暮らしやすい環境になってきています。
ペットと一緒の時間が多くなったことで絆も一層深まり、大切な家族であるペットを人間と同じように供養をしてあげたいと感じるのは極自然な事です。
ペットを仏壇で供養する「手元供養」はコンパニオン・アニマルに最適です
現在日本では犬猫だけでも2000万頭近く飼われていると言いましたが。これは日本の総人口の約16%です。複数頭を飼われている方もいるので大体の計算になりますが、他の動物も入れると日本人の約30%の人がペットと一緒に暮らしている事になります。
ここ50年のペット自体の頭数だけを考えるとそこまで変化はないのですが、昔は「飼う」という若干距離のある関係だったペットが、今では強い絆で結ばれた「コンパニオン・アニマル(共に暮らす家族)」という存在に変わってきています。
ですから、たとえ深い悲しみの中にいたとしても、かけがえのないパートナーをしっかりと見送り、その後の供養のことも考えなければなりません。
「愛しいあの子を自分の近くで供養したい」と思っても、昨今の住宅事情や引っ越しの可能性などを考えると、昔のように庭に埋葬するというのも難しいと思います。庭がある家に住んでいても、そういう供養を望まない方もいるでしょう。
ペットの供養方法は、特に宗教等で決められてはいないので選択は自由です。最近は供養のひとつとして、ペット仏壇を自宅に置いて供養する「手元供養」を選ばれる方が急増しています。「大事なあの子をきちんと弔ってあげたい」「今までのように身近に感じて生活したい」と思う家族の方には最適な供養方法だと思います。
ペット用の仏壇で供養を始める前に火葬の手配をします
愛しいペットを自宅の仏壇で供養する前に、まずは旅立ちの儀式が必要です。最近はペット霊園やペット専門の葬儀社なども増え、以前とは違い様々な供養ができるようになりました。
住職さんを呼んでの自宅葬や、訪問火葬のサービスがあるペット葬儀社もあります。もし火葬のための引取訪問をお願いする場合は、事前に充分にペットとのお別れをしておき、好きだったオモチャやおやつ等を一緒に入れてあげましょう。
霊園での火葬や納骨は、個別か合同かを選ぶことができます。合同埋葬で永代供養をお願いすることも可能ですし、個別供養にして、火葬、収骨、埋葬全てに立ち会う事もできます。
自宅で手元供養をする場合は、火葬後に全ての遺骨を家庭で供養するか、一部を分骨してから霊園や納骨堂へ埋葬するかの選択肢がありますが、これは家族の方の気持ちや考え方、予算などで決められるのがいいと思います。
過去には悪徳業者による遺骨の山林への不法投棄という忌まわしい事件が報じられたことがありました。愛するペットをしっかりと見送りたいという方は、火葬やお骨上げ、埋葬への立ち会いが可能な霊園にお願いすると安心できると思います。
ペット供養の仏壇は手元供養のものが人気があります
旅立ちの儀式が終わりペットが自宅に戻ってきたら、用意した仏壇で供養してあげてください。昨今ではペットの遺骨や写真を納められる小さめの仏壇が多く販売されています。
上置きタイプのミニ仏壇には骨壷や遺影はもちろんの事、位牌やリンなど供養に必要な物を全て納める事が出来ます。ですがペットを手元供養される方達に人気があるのは、やはりオープンタイプの「パーソナル供養台」です。
パーソナル供養台は現代の住環境に合った小型で扱いが簡単な仏壇で、サイドボードや机の上などの小スペースを利用してさり気なく設置することができます。
ペットの仏壇は家族の集うリビングや自分のベッドの側、ペットのお気に入りだった場所などに置いてあげるのがいいでしょう。シンプルデザインの物から可愛らしい供養台まであるので、台にピッタリ納まるミニ骨壷や仏具をお好みで組合わせて、オリジナルの供養空間が作れます。
仏壇のサイズに合わせて、大好きなおやつやお気に入りのオモチャもお供えして毎日語りかけてあげてください。
家族の一員であったペットを亡くした喪失感ははかり知れないものです。手元供養をして常に愛しいペットを身近に感じることで辛い気持ちが少しづつ和らぎ、いつしか彼らとの沢山の楽しい思い出のが悲しみを上回る事でしょう。
ペット供養に最適なミニ仏壇「パーソナル供養台」のご紹介
雪ん娘(マホガニー)
コントラストがシックな「雪ん娘」は、まさに愛しいペットの毛色のような色調、ペットのお家のような可愛らしい形のミニ仏壇。LEDダウンライトがペットの写真を優しく照らしてくれます。スライド式仏具板ガラスの上にはミニ骨壷も置け、2つの小物用引出しにはお線香やペットとの思い出の品も収納できます。
今までずっと私達の側にいてくれた愛しいペットに、今度は私達が彼らに寄り添って大切に供養してあげたいですよね。
ペット用のお仏壇は様々な色や素材、デザインの物があるので、あなたの愛しいペットのイメージにピッタリの仏壇がきっと見つかると思います。