仏壇の選び方 【更新日】
仏壇用の椅子が収まる省スペース仏壇で膝に負担の少ない毎日のご供養
お仏壇は買って置いただけでは意味がありません。
日々を過ごすことができる事へのご先祖様への感謝の気持ち、故人への供養を、お仏壇へ手を合わせて毎日お参りすることにより初めて意味のあるものになります。
毎日続けることで故人との繋がりを感じられるようになり、死というものが一つの区切りでしか無く、極楽浄土という隣の部屋へ行った故人とは、位牌という扉を開けて、いつでも会う事ができるのだと信じることが出来るでしょう。
ずっと続けてゆくご供養ですが、続けることを難しくしている事の一つに「正座」があります。
10~20分ほどの正座での供養は、座布団を敷いていても膝に痛みがある方にはお辛いかと思います。
ご供養は故人との大切な対話の時間。正座が辛くご供養に集中出来ないというのであれば本末転倒ですので、無理に正座をするのではなくご供養時に仏壇でお使いいただける椅子のご利用をお勧めします。
目次
お仏壇でのご供養時には「必ず正座」ではなく椅子を使っても良い
「正座がつらいのは正しい正座が出来ていないから」と言われますが、加齢と共に膝の軟骨や半月板はすり減っていきますので、正しい正座をしていても年と共に自然に正座による膝への負担は増えてゆきます。
中高年の方の膝の痛みの原因で最も多いのが「変形性膝関節症」という、膝の関節の軟骨がすり減って変形し、かみ合わせが悪くなって膝の痛みが生じる病気です。
男性より女性に多く発生する傾向がありますが、はっきりした原因はわかっていません。
傾向として「正座をすると膝が痛くなる」
「足が上げにくく、つまづきやすい」
「足を動かし始める時は膝が痛むが、歩き続けていると痛くなくなる」
などがあげられます。
変形性膝関節症の治療方法としては「保存療法」というものが主流で、リハビリや生活環境を変えることにより手術をしないで治療する方法です。
膝に負担をかけない生活を心がける上でも、やはり「正座」は避けて「椅子」を使う生活が推奨されています。
椅子に座る生活に変える事により膝を曲げる角度と、曲げる時にかかる負担を軽減出来ます。
特に正座は膝の角度を150度程度曲げる行為で、座る時、立ち上がる時に膝に大きな負担をかけてしまいます。
お仏壇用の椅子を使わないで無理に正座を続けるとこんなリスクも
正座による健康への懸念は膝痛だけではありません。
高血圧気味の方は健康な血圧の方と比べ、血管がもろく、脳の血管を血流が圧迫し、脳卒中を起こしてしまうリスクが高い傾向がありますので、無理な長時間の正座は避けたほうが良いと言われています。
また肢静脈瘤のある方は、ロングフライト血栓症(エコノミークラス症候群)になる可能性がありますので正座は避けるべきでしょう。
いずれも正しい正座、無理のない正座であれば問題ありませんが、避けられるリスクは避けるに越したことはありません。
お仏壇でご供養するのに椅子でご供養しても問題ありません
足や膝、腰が痛くて正座がお辛い方は無理して正座をする必要はありません。
お仏壇用の椅子を使って、無理のない姿勢、負担のかからない方法で供養をしていただければ良いと思います。
「椅子に座ってのご供養はご先祖様への無礼にあたるのではないか?」と疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、椅子に座ってのご供養でも全く問題ございません。
1点だけ気をつけていただきたい点は、ご供養される際の目線の高さです。
ご本尊を見下ろすのは良くありませんので、お仏壇の前で椅子に腰掛けた時に、ご本尊を少し見上げるぐらいのお仏壇の高さが理想的です。
床置タイプの背の高いお仏壇の場合はお仏壇の高さを調整できませんので、椅子の高さを調整し、上置きタイプのお仏壇の場合は仏壇台などで高さを調整します。
日本人の体型から考えると椅子の高さは31cm~35cm程度が適切です。
本尊の高さを床面から1m20cmくらいの高さに調整すると、丁度良い高さになりますので、ご自身やご家族の体型に合わせて調整する際の目安として下さい。
お仏壇に椅子がついている「椅子付き仏壇」は省スペース
「正座がつらい」「足が不自由で正座が出来ない」というお客様の声から生まれた椅子付きのお仏壇は、ご本尊の目線を超えないように椅子の高さがもともと設定してあります。
お仏壇に備え付けとなっていて、お仏壇の中や仏壇台の中に収納出来るので余計なスペースを必要としません。ご供養をされる時だけ椅子を出し、終わったら椅子をピッタリ収納できる非常に優れた造りとなっております。
箱型のスツールタイプの仏壇椅子では、お仏壇のお掃除用具や普段は使わない仏具を中に綺麗に収納できますので、お仏壇まわりをスッキリ保てます。
オススメの床置タイプの椅子付き仏壇
ロマーノ 花梨 17×43号
「ロマーノ 花梨」は全国有数の高級家具「徳島家具」の生産地として有名な徳島県で、職人の手により細部まで丁寧に作られています。
引き出しは、接合部に"アリ組"という伝統技法により強い接合が得られ、頻繁に開閉しても長持ちします。
木材には濃厚な赤褐色が特徴の"花梨"の無垢材、ご本尊様を安置するスペースの背板には鳥の眼のような模様の「バーズアイメープル」を使用。2000本に1本の割合、更に木の表面近くでしか取れない希少素材です。
表面には密着性と耐久性が特徴のウレタン塗装が使われています。
本尊台と須弥壇2段は取り外し可能、仏壇内部にはLED照明を使用、と機能性も重視されています。
お仏壇には椅子がセットでついているので、正座でのご供養が難しい方でも安心してお使いいただけます。
お仏壇下台部分には椅子をすっぽり収納でき、他にも骨壺などが安置できる省スペース設計です。
オススメの椅子付き仏壇台
仏壇台 クラーラ ダーク スツール付
リビングにもピッタリ合うモダンなデザインに、スライド式仏具板や収納引き出しを完備した機能面も抜群の上置き仏壇専用の仏壇台です。
落ち着いた色合いのダーク色はお仏壇の色の種類を選びません。
スツール付きでゆったりと座れる快適性を実現し、正座することなく毎日のご供養も快適に行えます。
仏壇台にぴったり収まるスツールには程よい弾力性を備えたシートを採用。
背もたれがないことで自然と背筋を正す姿勢となり正座と同じ凛とした姿勢で供養することができます。
またスツール内は収納スペースとなっており、普段使わない仏具を収納できます。
コンパクトなお仏壇だと設置スペースが狭くて困ることがありますが、クラーラ ダークに内蔵された大型スライド式仏具板には具足数が多い仏具セットもゆったり設置できます。
また大容量の収納引き出しには毎日使うお線香やロウソクなどの仏具を収納でき、出し入れも簡単なので大変使い勝手が良いです。
クラーラ ダーク仏壇台には幅60cm×奥行き44.5cmまでのお仏壇を乗せることができます。
「お仏壇ではきちんと正座して背筋を伸ばしてご先祖様のご供養をする」そんなイメージはまだ根強いと思います。ですが仏壇用の椅子に座ってのご供養でも故人やご先祖様へのご無礼には当たりません。
きちんとした形でご供養をしたいという想いは大切ですが、毎日ご供養をすることが最も大切なので、正座にこだわり痛い思いをしながらご供養するのでは故人との対話の時間が苦痛に邪魔されてしまいます。
仏壇用の椅子は、無理なく末永く毎日のご供養ができるように考えて作られていますので、膝や腰に痛みのある方、正座がお辛い方にはぜひお勧めしたいと思います。