仏壇の選び方 【更新日】2024.05.21

お仏壇の掃除は天気の良い日に行いましょう

お仏壇は木材で作られており、精巧な作りになっているものも多くあります。
そのため湿気は天敵なのです。
雨の日にお仏壇の掃除を行うと、湿気が残りカビが生える原因になってしまうこともありますので、お仏壇の掃除はできるだけ天気の良い日に行うようにしましょう。

もしどうしても都合がつかず雨の日に掃除するしかない場合には、掃除の後にしっかりと乾拭きを行い湿気ができるだけお仏壇に残らないようにしましょう。

お仏壇を掃除する前に道具を揃えましょう

お仏壇の掃除をする前にまずは道具を揃えましょう。
お仏壇は市販の道具でも掃除はできますが、傷つきやすかったり繊細な造りになっている部分もあるため、お仏壇専用の掃除道具を使う方が安心です。 仏壇店などで売られていますので、お仏壇を購入した時に一緒に揃えてしまうのもおすすめです。

お仏壇掃除でまず必要なのが、埃を払うための道具です。
大まかな埃を落とす毛ばたきと細かい部分にも入り込む専用の筆があれば便利です。

次に実際にお仏壇を拭き上げる道具ですが、目の粗いものですと傷がついてしまう恐れがあります。
できればお仏壇専用のクロスがおすすめですが、ご自宅にない場合にはメガネ拭きやストッキングなどで代用しても良いでしょう。

その他にも本格的なお仏壇の掃除のために、お仏壇用のクリームやローソクの蝋取りスプレーなどが仏壇店で売られています。
どの道具もそれほど高いものではないので、本格的な掃除をする前に揃えてしまうのがおすすめです。

マスクと手袋も用意しましょう

お仏壇の掃除をする際に忘れがちなのがマスクと手袋の着用です。
仏具類は金属でできているものが多く、素手で触ってしまうと指紋が付きやすくなってしまいます。
また漆は水分に弱いので、できるだけ素手で触らず手袋を着用するようにしましょう。

忘れやすいのがマスクの着用

マスクの着用は埃を吸い込むことを防ぐためでもありますが、湿気を含んだ息をなるべくお仏壇や仏具にかけないためでもあります。
掃除をする前にマスクと手袋は必ず付けるようにしましょう。

お仏壇の日常的な掃除は埃を払う程度で十分です

では実際にお仏壇を掃除する方法をご紹介します。

まず日常的な掃除ですが、本格的な掃除は必要ではなく埃を払う程度で十分です。
掃除をする前にお仏壇に手を合わせ、これから掃除をするため少々騒がしくなることを伝えます。
埃がたまりやすい部分をササッと毛ばたきや筆で払い、埃を落としていきましょう。

指紋等の汚れが気になる箇所は、お仏壇専用のクロスなどで拭き上げます。
あまり力を入れると傷がつく可能性があるので、優しくあまり力を入れずに拭くようにしましょう。

ここで是非気をつけて頂きたいのが、金箔が貼ってある部分は絶対に拭かないことです。
どれだけ厚く金箔を貼っているところでも、拭いてしまうと簡単に金箔がはがれてしまいます。
金箔の部分は毛ばたきで埃を払う程度にしましょう。

お仏壇の本格的なお掃除は注意点を守り丁寧に行いましょう

日常の掃除だけでは汚れが目立つようになってきたときや、お盆・年末年始のタイミングで、年に1～2回程度本格的な掃除をすると、お仏壇をきれいに保つことができます。
まずは手順をご紹介します。 掃除の前後にお仏壇に手を合わせることは忘れずに行いましょう。

掃除前にお仏壇の写真を撮ってから仏具類を取り出します

普段毎日目にしているお仏壇ですが、意外と忘れてしまうのが仏具類の配置。
掃除の後に仏具類の置き方が分からなくなることを防ぐためにも、お仏壇の中の写真は撮っておくようにしましょう。

仏具類を取り出したらテーブルや新聞紙の上に置いておきます。

陶磁器やガラスの仏具は水洗いも可能です。
汚れが目立つ場合は食器用洗剤を使って洗ってみましょう。
最後にしっかり乾拭きすると、水滴の跡が残らずきれいになります。

取り出した仏具類は埃や汚れを落とし、再び埃がつかないようにきれいな布をかぶせておきます。

空っぽになったお仏壇は上から下に掃除していきます

仏具類を取り出したらいよいよお仏壇の中の掃除をしていきます。
お仏壇の掃除は上から下にしていくのが基本です。

毛ばたきや筆で埃を落としたら拭いていきますが、お仏壇に水拭きは厳禁です。
必ず乾拭きするようにしましょう。

長年使っているとローソクや線香の油煙などの汚れがこびりついていることがあります。
その際にはお仏壇専用のクリームなどを使用して磨くようにしましょう。
ただし、汚れが落ちないからと力を入れすぎたり、市販の洗剤やアルコールを使ったりするのは禁物です。お仏壇の破損や変色の原因にもなります。

取り出した仏具類を仏壇の元の位置に戻します

お仏壇の中がきれいになったら、取り出した仏具類を元に戻します。
お仏壇の掃除は一日で終わらせる必要はなく、何日かかけて行っていただいて構いません。
最後に仏具類を戻す際にまた埃等が気になる場合には、乾拭きや毛ばたきでさっと落としてから元に戻しましょう。

お仏壇の中でも金箔・彫刻・漆面の掃除は特に注意が必要です

お仏壇の中でも金箔が貼ってある部分、彫刻がされている部分、漆塗りが施されている部分は掃除をする際に特に注意が必要です。

まず金箔の部分を拭いてしまうと簡単に剥がれ落ちてしまうので、絶対に拭かないように気をつけましょう。
また、素手で触ると指の油分で金箔が変色することがありますので金箔の部分には触らないようにしましょう。

彫刻は細かな作りになっていることも多く、強く拭いたりこすったりすると彫刻が欠けてしまうことがあります。
細かい部分に埃が入り込み気になることもあるかもしれませんが、毛ばたきで埃を優しく落とす程度にしましょう。

漆塗りは水分に弱いので、お仏壇の表面を拭くときには乾拭きにします。
ベトつく感じが出てきたり艶がなくなったりしてきたときは、お湯で濡らして固くしぼった脱脂綿で丁寧に汚れを拭き取り、仕上げに乾拭きするようにしましょう。

仏具も材質によって掃除の仕方が変わります

様々な素材で作られている仏具は、その材質によって掃除の仕方が変わります。

木製の仏具は金箔や漆塗りが施されている物もあり、不用意にこすったり拭いたりすると傷みの原因になりますので傷つけないように気をつけましょう。

金属の仏具は、金属磨きが使えるものと使えないものとあります。

真鍮製

真鍮製の仏具は金属磨きで磨いたあとに乾拭きをします。
真鍮用の洗浄剤もありますので、そちらもおすすめです。

色付き

色付けされた金属製の仏具には金属磨きが使えませんので、乾拭きだけにするようにしましょう。
金属製の仏具の汚れがひどい時には、お湯で温めてから拭くと汚れが落ちやすくなります。

金メッキ

金メッキが施されている仏具は、埃を払ったり優しく拭く程度の掃除にしましょう。

お仏壇の掃除をする時には気を付けなければならないこともありますが、注意点を守って掃除すればきれいなお仏壇を保つことができます。
日々の掃除は埃を払う程度で良いので、気がついた時に手間なく出来ることから始めてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、なかなかお仏壇の掃除ができない時や、掃除をしていてもなかなか汚れが取れなくなってきた時には、お仏壇の掃除を専門に行ってくれる業者に掃除を依頼するのもおすすめです。
メモリアル仏壇でもお仏壇の掃除を行っておりますので、掃除でお困りの際には是非お問い合わせ下さいませ。

お仏壇をきれいに保てば毎日気持ちよく手を合わせることができますし、故人やご先祖にとっても喜ばしいことですよね。
お仏壇をきれいにしておくことは供養にもつながるはずです。
是非日常の掃除から始めて見て下さいね。

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